Allemagne Alsace 編

フランス北東部、パリ・東駅からTGV(特急列車)で約2時間ほど東に向かい、ライン川を挟んでドイツと国境を接するところを「アルザス地方」といいます。

ドイツと接しているため、地理的にも文化的にもドイツの影響が非常に濃いのが特徴です。この地方の町並みにみる、木骨組みと漆喰で構成した独特の家並みは、独仏両国の間で揺れ動いた歴史を今でも物語っています。
アルザスの住民の大部分は、ドイツ系のアレマン人。人口130万人の住民がドイツ語の方言である「アルザス語」を言語とし、アルザスはドイツ文化において重要な役割を果たしてきました。王制の時代は「ブルボン家に仕えるドイツ人」と呼ばれてきました。

首府は、『ストラスブール』。アルザス地方全体では、面積は約8,280km2(兵庫県くらい)、人口は約180万人(鹿児島県くらい)です。夏は暑く、冬の寒さは非常に厳しい。南北に細長い地域で、北部(バ=ラン県)、南部(オー=ラン県)に分かれています。この分け方の由来は、ライン川下流、上流の意味です。ヨーロッパ有数の経済地域であるドイツ・ライン川中流域との結びつきが深く、生活水準はフランスの中でも高い方になります。

また、クリスマスで知られる“モミの木のツリー”の発祥の地が、ここアルザスだと言われています。アルザスは、クリスマスの中心都市として名高く、12月初旬になると、冬の風物詩のように「クリスマス市」が開かれ、町中がクリスマス一色になります。
毎年、150万人の観光客が、国内外から訪れます。

歴史的にも、そして現代も、ドイツの影響が非常に濃く、クリスマスの似合うあたたかい「アルザス地方」です。


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