【Pays-Bas】アムステルダム
アムステルダムは、オランダ最大の都市で、首都ですが、これは憲法上のもので、王宮、国会、中央官庁、各国の大使館などは「デン・ハーグ」にあり、事実上の首都となっています。
アムステルダムの玄関口である「スキポール空港」は、世界でも有数のハブ空港のひとつとして有名で、アムステルダム自身も、ヨーロッパ諸国、世界各国から訪れる旅行客は多く、観光地として、世界各国から人が集まる人気処です。
しかし、世界から人が、何もかもが集まる、先進諸国・・・というような雰囲気ではなく、古くから伝わり、引き継がれる独特の文化、国民性がたっぷり詰まった、オランダ、アムステルダムならではの街です。
街中は、小さなショップが沢山連なり、多方面にショッピングストリートが発達しています。百貨店もありますが、地元の市民は、百貨店よりもショッピングストリートに集まり、日々の買い物をします。街が平坦なだけに、自転車が非常に発達して溢れています。また、スニーカーが人気のようで、ショッピングストリートには、スニーカーの専門店があまりにも多いことが印象的です。
世界に羽ばたくような大きな会社のお店というよりは、地元の市民の方が、独自のこだわりのお店を営んでいるような、そんなアムステルダムの風情がたっぷり詰まったお店。そういったお店に人が沢山集まり、人気店では、長蛇の列を作り、とても繁栄しています。地元の市民と、自分たちの趣味や楽しみのためにやっている・・・というような感じです。
決して、背伸びせず、今のこの時と、自分、アムステルダムを想った、そんな生活が、街全体そういった雰囲気、空気に包まれているように感じます。思想や感性に、無駄なものを省き、本当に必要なものだけを、取り入れる、そんな傾向を強く感じました。隣国のドイツは、世界有数の会社があり、ベルギーは、世界でも有名なチョコレートのブランドなど、世界に向かう姿勢が強く感じことが多い反面、意外な一面です。
また、地元のそういったアムステルダムの市民は、非常に働き者、真面目で一途。普通の軽食やパン屋、カフェなどのようなお店も、朝5時や6時から店に出て、準備、開店、そして、深夜2時や3時まで営業するお店も少なくありません。ヨーロッパでは珍しく、土日も休まず営業します。
また、コーヒーの国民ひとり当たりの消費量が世界一で、街中、食品を扱うどのお店でも、必ずと言えるほど、簡単にコーヒーを飲んで休憩したり、楽しむスペースが設けられています。決して大それたものではなく、簡単なコーヒーサーバーと、イスだけあるようなパターンですが・・・。スイーツを扱うような、ケーキ屋、パン屋、アイスクリーム、ファーストフードなどは必ず共にカフェのスペースがあり、チョコレート屋などは、コーヒーとその場で楽しむイスが在ります。本当に自分たちの楽しみや生活の為に、それを一番に考えたように、街が出来上がっていました。
また、香ばしいバターの香りが漂う、焼き菓子が大得意。クッキーやケーキ、菓子パン。また、人気のワッフルやパンケーキなど。美味しく、食感のよい焼き菓子に溢れています。オランダ、アムステルダムの伝統や古くから伝わる焼き菓子の種類も多く、どれを食べても、ほぼ間違いが無いくらいに、美味しいものばかりです。
もちろん、チョコレート好きでもあります。ただ、高級チョコレートというよりは、チョコレート好きな自分たちのための、チョコレート。「好きなチョコレートも生活に入れないと・・・!」というような感じで、“ふりかけ”や“トッピング”が大好きで、ありとあらゆるものに、ふりかけたり、飾ったりします。
オランダは歴史、伝統のある国で、アムステルダムは13世紀から、支え、守り続けた街です。その昔からの独自の風習と生活に落ち着いている・・・。そのような感じを受けました。
自然と調和、無理をせず一生懸命、素朴であたたかく、一途で頑固な部分もありながら、やさしく、人のよい、アムステルダムを支える、オランダの人々。ここには、ここしかない、溶け込まれるような空気を感じます。
“運河”とアムステルダムの風景
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カルファー通り(ショッピングストリート)
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