フランス南西部、ボルドーを中心に広がる、世界でも名高いワインを生み出すブドウ畑、温暖な気候に恵まれた大西洋沿岸、スペインとの国境、ピレネー山脈のふもとまでのバスク地方、この大西洋岸一帯を総称して「コート・ド・アトランティック」といいます。
この地方の文化、経済の中心地「ボルドー」は、古くからワイン交易で栄えた町で、今でも18世紀の壮大な建築物が多く残ります。ピレネー山脈が源のガロンヌ川と、中央山塊から流れ出すドルドーニュ川が、このボルドーの北で交わってジロンド川となり、大西洋に流れ込みます。この3つの川の流域に広がるブドウ畑が、世界で最もエレガントであると、名高いワインを生み出しています。
温暖な気候に恵まれた大西洋沿岸には、「アルカッション」「ビアリッツ」など、設備の整った海水浴場も多く、ビーチリゾートとしても人気の地です。
また、スペインとの国境地帯、ピレネー山脈のふもと一帯を、「バスク地方」といいます。ここは、17世紀、スペインからフランスに初めて、カカオ、チョコレートが伝わった、フランスのチョコレート文化の発祥の地。独自の言語と風俗が今でも守られ、独特の文化を持っています。
こういった「コート・ド・アトランティック」の地方一帯、非常に変化に富んだ多様なフランスの魅力を持ったところです。
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