France Côte de l'Atlantique 編


【Bayonne】バイヨンヌ

大西洋から約8km、アドゥール川と支流のニーヴ川の合流点に築かれた古い町「バイヨンヌ」は、このスペインとの国境付近のバスク地方の中心都市です。その歴史は、かなり古いもので、古代ローマ時代には、街道筋の町として、12〜15世紀には貿易港を中心に栄えました。この川の流れが、バイヨンヌの長い歴史を育んできたともいえます。

17世紀、アメリカ大陸からスペインに伝えられたカカオがピレネーを越えてバイヨンヌの港に運ばれました。そして、ここ、バイヨンヌにフランスでの初めてのチョコレート工場ができました。今でも、独自の製法にてこだわったチョコレートを作り続けている、老舗のチョコレート店がとても多く、こういったお店が古い町中、点在しています。これが、今では、非常に大きく広がり育った、フランスのチョコレート文化の始まりとなりました。

バイヨンヌの町を詳しく見ると、ニーヴ川を境に、「プチ・バイヨンヌ」「グラン・バイヨンヌ」とに分けられています。名前の付け方にもとても独特の文化らしいユニークさを感じます。また、伝統の貿易港から入る新鮮な大西洋の魚介類、特産物の生ハム、この独特の文化から生まれ育った“バスク伝統菓子”も有名です。
この「バイヨンヌ」は、こういった誇り高いバスク文化の中心都市です。


町の中心、旧市街の「ポール・ヌフ通り」
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