“Hof(ホーフ)”という言葉をベルリンにいると良く見かけたり耳にします。これは、現在は中庭のある建物全体を指すのですが、その言葉自体の意味は、「中庭」です。これらの建物には壁崩壊以前は職人達が集まって住んでいたものが多いのです。それらが現在、おしゃれに改装され、ショッピングモールになっているのです。しかし、ベルリンのショッピングモールは、よくあるアメリカンスタイルのものとは少し違い、静かで、落ち着いた雰囲気があります。
下の写真は、“Die hackeschen Höfe”(ハッケンシャー・ホーフ)といって、ベルリンのミッテ区というところに位置しています。ミッテ区とは、いままで旧東ドイツにあったために比較的手つかずだったところで、今ではベルリンの流行発信基地になっています。これは、1907年に建てられた建物でホーフがブームになったきっかけとなった人気のスポットです。1995年頃からショップが入り始め、今でも人気の店舗が入れ替わり立ち替わりと、かなりの人気のスポットとなっています。
カフェやショップだけでなく、美容室や映画館、ギャラリーなどまで、バラエティー豊かに揃うほか、住居としての扱いの部分もあります。またこの建物の中だけで、8つの中庭が在ります。ユーゲント・シュテールのモザイクで美しく飾られた中庭、木が植えられ壁にはツタが絡む中庭など、中庭自体も多彩で観光地としても人気を呼んでいます。
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