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France Bretagne 2019 『Bretagne』
フランスの北西部、北はイギリス海峡、南は大西洋に面し、突き出したような半島を、「ブルターニュ(Bretagne)地域圏」といいます。冬でも比較的暖かく、雨が多い海洋性気候で、豊かな自然、独特の歴史と文化をもつことで知られています。
フランス語「Bretagne」は、“ブルターニュ”。英語「Brittany」は、“ブリタニー” と呼びます。イギリス・スコットランド・ウェールズから構成される島に、“グレート・ブリテン島(Great Britain)” という島がありますが、これをフランス語にすると、“グランド・ブルターニュ(Grande Bretagne)”。この「ブルターニュ」の地名は、グレート・ブリテン島に由来し、グレート・ブリテン島から移り住んだ人々によって築かれた国なのです。
ブルターニュ地方は、1789年、フランスに併合されるまでは「ブルターニュ公国」というひとつの独立国家でした。人々は、イギリスのウェールズ地方やコーン・ウォール地方の方言とよく似た「ブルトン語」を話し、同じような文化を保ちながら、独自の文化を築いてきました。フランスとなった現在でも、その精神は引き継がれ、独自の言語、独自の国歌、国旗も存在しています。
特に、特徴的で魅力なのは、海と森に囲まれた食材の宝庫ということです。半島の沿岸部は、ブルトン語で「アルモール Armor(海の国)」と呼ばれ、カキ、ムール貝、オマール、ホタテなどの海産物に恵まれ、温暖な気候から、豊富な野菜の栽培も行われています。潮の満ち引きが大きく、“ゲランドの塩”で有名なように、良質な塩の産地でもあります。また、内陸部は、「アルゴワット Argoat(森の国)」と呼ばれ、酪農や加工品、有機バターが有名な特産物です。また、リンゴから作られるシードルや地ビールでも有名です。そして、ブルターニュの料理に多く見られる「ソバ粉」、フランス語で「サラザン sarrasin」と書かれた文字をよく見かけますが、現在の生産量は昔ほど多くはないようですが、ブルターニュでは、欠かせない存在のひとつです。
ブルターニュの伝統の、有名で他にはない味わいの料理やお菓子が生まれ、引き継がれてきたのも、とても理解できます。そんな魅惑に溢れているのが、「ブルターニュ地方」です。
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ブルターニュの旗
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ブルターニュの紋章