France Bretagne 2019 『Bretonnes』


『ブルターニュ地方』の代表的な伝統菓子。


『Kouign Amann(クイニーアマン)』
日本でも人気のお菓子ですが、フランスのブルターニュ地方における伝統的な洋菓子のひとつ。フィニステール県・ドゥアルヌネの名物で、イヴ=ルネ・スコルディアというパン職人によって1860年頃に創出されました。ブルトン語で、クイニーはお菓子、アマンはバターを意味し、「バターの菓子」という意味で、その名前の通り、バターをふんだんに使ったお菓子です。
バターたっぷりの生地に砂糖をキャラメリゼした、甘くてバターの濃厚な発酵菓子。ゲランド塩と乳製品、ボルディエバターの名産地でもあるブルターニュ地方のお菓子ということもあり、バターには有塩バターを使用されています。


『Gateau Breton(ガトー・ブルトン)』
ブルターニュのパティスリーでは定番の人気の焼き菓子。見た目は『ガレット・ブルトンヌ』に似ていますが、味や食感は異なります。バスク地方の「ガトー・バスク」にも似ていますが、バターの濃厚な味わいで、大きく焼くために、表面は香ばしいく、中はしっとりしているのが特徴。中には“プルーン”を入れることも多いようです。


『Gateau Nantais(ガトー・ナンテ)』
ブルターニュ地方ナントの郷土菓子。ラム酒を加えたアーモンドケーキにラム酒と粉砂糖で作られたフォンダンが載せられるのが一般的。他に、ショコラやシトロン、バニラ、などの風味も見られます。濃厚なバターで、贅沢なラム酒の香りが人気のお菓子です。


『Gallete Bretonne(ガレット・ブルトンヌ)』
日本でも定番の、フランス菓子の一つ。バター、砂糖、卵、粉で作るシンプルなサブレです。バターが多いお菓子なので、サクサクした食感とリッチな風味、ほんのり塩気が効いて、甘さを引き立てているのが特徴。シンプルなお菓子だけに、お店によって様々で、一般的には、丸いものが多いです。


『Far Breton(ファー・ブルトン)』
家庭のおやつ的な存在のお菓子。フランス菓子の定番「Flan(フラン)」に似たお菓子で、卵、砂糖、ミルク、粉の生地をオーブンで焼いた素朴なお菓子です。粉が入っているためもちっとした弾力があるのが特徴。中にプルーンを入れたり、上にリンゴを載せたりすることもあります。家庭的な簡単なおやつなので、ブランジェリーで多く見られます。


『Galettes / Sablée(ガレット/サブレ)』
ブルターニュ地方の中でも、西部地域のバス=ブルターニュでは、小麦粉で作るサクサクした薄焼きクッキーを『Gallete Bretonne(ガレット・ブルトンヌ)』と呼ぶこともあり、薄いもの、厚いものなど、呼び方などは、そのお店や、地域によって様々です。 いずれにしても、ビスケットの一種で、サックリとした食感と、バターの風味が特徴。(サブレは、バターと小麦粉の割合が、ほぼ1:1で作ることにより、特徴的なバターの風味と食感が生まれます。) ブルターニュ地方では、特産物のそば粉が使われることも多いです。


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