Italie Florence 編


【Italie】フィレンツェ

ルネッサンスの大輪の花 「花の都」と呼ばれるフィレンツェは、イタリア「トスカーナ州」の州都です。


『トスカーナ州』

イタリアの中央部で、起伏の豊かな丘や山々、美しい海岸線が特徴です。
芸術と長い歴史に彩られた美しい街並みが至る所に今も残っています。アルノ川の南の田園風景には、特産でもあるワインやオリーブ油の原料となる畑が広がり、緩やかな丘陵を作っています。このような、「絵画的な風景」も至る所に広がっています。
また、夏には海水浴場で賑わう海岸線の北には、ミケランジェロも訪れた大理石の大採石場のあるカッラーラ、南には、野性動物の棲息地であるマレンマ湿地帯がラツィオ州まで続いて、この豊かな自然の中には「温泉地」も多くあります。こういった温泉地は、かつての時代から、現代に至るまでも、緑のなかの湯治とくつろぎの場になって、賑わっています。
この、トスカーナで、芸術が盛んとなったのは11世紀。「ピサ」に続き「フィレンツェ」が、独自に発展を遂げていったのです。


フィレンツェは、15世紀に開花したルネッサンスの発祥地。トスカーナの丘に囲まれた盆地に開け、この文化の中心となり、多くの優れた芸術家を輩出しました。今でも、"花の聖母教会"ドゥオモを中心に当時の面影がそのままの館や教会、美術品が街の至る所に溢れ、フィレンツェの街を"天井のない美術館"とも讃えられています。
また、フィレンツェにはルネッサンス期に創立されたイタリア語研究機関アッカデミア・デッラ・クルスカの本部があり、イタリア統一後には、フィレンツェで使われていたイタリア語が標準イタリア語に昇格し、「イタリア語の故郷」とも呼ばれています。
このように、芸術・語学が生まれ、育ってきたこの「フィレンツェ」は、学生も多く、
日本を知るイタリア人には、「京都」ととても似ていると、言われています。


[ルネッサンスとは?]

「再生・復活」という意味をもっており、14〜16世紀にフィレンツェを中心に興った学問・芸術・文化の一大革新活動。
ギリシャ・ローマ時代の古典文化復興、科学への取り組み、人間性の尊重、個性の開放、が特徴。


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