La pâtisserie 「gilg」 ギルグ
2018 Noël
コルマールの“グラン・リュ”というメイン通りにある、とてもお洒落なパティスリー。アルザス地方で広がる、とても人気の有名店です。本店は、“マンステール”という、コルマールの近くの、チーズで有名な町にあり、また、同じく、コルマールに近い“リボーヴィレ”という町にもお店がある、現在、3店舗です。
お店も、お菓子も、パリのパティスリーを見ているかのような、現代的で洗練されており、丁寧に作られたお菓子は、とても味わい深く、美味しく、たくさん美味しいお菓子があるフランスの中でも、技術とセンスを感じられます。
このようなお店だけに、コルマールの町でも、9時のオープンから大人気で、お店の中も外も、人だかりが絶えません。朝、沢山、綺麗に並べられたお菓子は、お昼にはどんどんなくなっていき、夕方には、何も残っていない状態です。
店内は、アルザス、コルマールの代表的なお菓子である「ヴィエノワズリー(発酵菓子)」を中心に、ショコラ、ガトー、フランス菓子、簡単なお惣菜など・・・。材料、素材にこだわり、素材の味わいを活かされたものばかりで、どのアイテムも甘さ控えめで、やさしい味わい。日本人の味覚に合った、味わいだと思います。
現代的なセンスと味わいが素晴らしく感じられるお店ですが、歴史は長く、1936年に祖父がペストリーをオープンされた事が始まりのようです。世界大戦で被害を受け、細々と家族三世代で引き継がれて来たそうですが、転機があり、1966年に、フランスの権威ある洋菓子協会『Relais Desserts International』(ルレ・デセール)のメンバーとなりました。
クリスマスの装いになったお店。
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丁寧に仕上げられた“ガトー”は、種類も多く、とても繊細。パリで見るケーキのようです。ショーケース内、売れて、追加して陳列しているようですが、かなりの人気で、夕方には、完売状態です。。
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ビックリするほどの種類の、可愛いクリスマスの『pain d’épices』(パンデピス)。
とても人気で、朝、棚いっぱいの状態が、18時の閉店頃には、ガラガラになっています。
さりげないデザイン性と、あたたまるような可愛さは、フランスらしさを感じます。
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高級感ある陳列に、こだわりのショコラも並んでいます。
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『ヴィエノワズリー』
;日本では、“パン”に見られがちですが、発酵菓子で、
『クグロフ』や、『ラングホッフ』、『シュトゥルーセル』など、
フランス、アルザスの伝統の焼き菓子。
パリでも見かける、クロワッサンや、パンオレザン、
パンオショコラ、ブリオッシュなども、その一種です。
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『LE LANGHOPF(ラングホッフ)』
;クグロフ生地を細長い型で焼いた菓子パン
『ギルグ』のは、Cannelle(シナモン)風味で、スタッフ一押しの一品。たっぷりフルーツが入り、まわりがシナモンシュガーで覆われたもの。有名だけに、贈り物にも使われているそうです。
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『Kouglof(クグロフ)』;アルザス地方の有名なお菓子
クグロフ型にアーモンドとキルシュで香りをつけたレーズンを入れ、ブリオッシュ風の生地を入れて焼き上げたもの。
(食べる前に粉砂糖をふりかけるといわれていますが、売っている段階で、かかっているものとかかっていないものがあります。)アルザス地方では日曜日の朝に焼くパンで、アルザス産の白ワインによく合うそうです。
お店によって、大きさも、中身の生地やフルーツも様々。コルマールでは、どこでも見かけます。
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『BONHOMME(ボノム)』;男の子を形取った菓子パン 『ギルグ』のは、“ボノム”ですが、アルザス地方では、『マナラ』と名付けられるものが多く、12月6日「聖ニコラウスの日」と呼ばれる日に、このパンを食べる習慣があるそうです。
『ギルグ』の“ボノム”は、サイズも数種類あり、一般的に、プレーンと、チョコチップの入ったショコラがあります。。
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