【コッツウォルズ】
コッツウォルズは、ロンドンの西120kmに位置する丘陵地帯です。どこまでも続く緑の丘や、まるで時間が止まっているかのような小さな村と独特の家並み、羊たち、何世紀も変わらない、イギリスの昔ながらの田園風景。このイギリスの原風景は、人々を惹きつけ、柔らかく包み込み、穏やかで優しい気持ちにさせてくれます。コッツウォルズは、イギリス人の心の故郷のような存在です。
コッツウォルズの村の魅力は、代表的なのは、蜂蜜色の石造りの街並み。これは、中世に羊毛産業で栄えた時代に、近場で採れるライムストーンを使って建てられました。しかし、産業革命によって町や村は衰退し、蜂蜜色の家々は立て替えられることなく現代に残りました。そして、現在、文化遺産として、脚光を浴びています。
コッツウォルズには、数々の小さな村があります。それぞれに 特徴があります。その中の人気の一部分です。
◆『Bibury』バイブリー
かつてこの地で暮らしていたウィリアム・モリスが、「イングランドで最も美しい村」と賞賛し、こよなく愛した場所で、コッツウォルズでも人気高い村のひとつ。村の中心には清らかなコルン川が流れ、14世紀に建てられた石造りの家並みと風景が素晴らしく人気。代表的なのは、『アーリントン・ロウ』と呼ばれる石造りのコテージで、建物沿いの道や、建物前の湿地は、水鳥の保護地域にもなっており、これら水辺の風景も含め、一帯が絵画のように美しいと、非常に人気があります。
『アーリントン・ロウ』は、もとは羊小屋だったのが、17世紀になって毛織物職人の作業場兼住居として使われるようになりました。
◆『Bourton on the Water』ボートン・オン・ザ・ウォーター
“リトル・ベニス”とも呼ばれる、川が流れる小さな村。村の中心を静かに流れる小川、ウィンドラッシュ川に、築200年以上の小さな石橋が架かる。緑豊かな川沿いのそんな風景が絵画を想わせ、コッツウォルズで一番人気のある村です。この小さな村のあちらこちらに、個性的で小さなミュージアムがあり、これも、この村の人気となっています。
◆『Broadway』ブロードウェイ
コッツウォルズ北部のショッピング・ヴィレッジ。馬車が輸送手段だった16世紀の時代に、旅籠町として栄えた街道の要衝です。“ブロードウェイ”とは、幅の広い道のことですが、その名の通り、幅広いハイ・ストリートが村を横切り、その通り沿いにはアンティークショップやお洒落な店が、賑やかに兼を連ねています。楡の並木の緑が心地よい歩道を、ゆっくりと散策しながら楽しむショッピング。町から少し足を延ばした丘の上に立つ、ブロードウェイ・タワーです。
『バイブリー』の“アーリントン・ロウ” ▲クリックで拡大します。▲ |
小さな石橋が架かる『ボートン・オン・ザ・ウォーター』の小さな村。
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コッツウォルズ・ヴィレッジの『ブロードウェイ』
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