イフ城
マルセイユの港の沖合3kmのところに浮かぶ小さな島が「イフ島」です。
そこに「イフ城」があるのですが、このお城はもともと16世紀に外敵から
マルセイユを守るために築かれたものです。
しかし、17世紀には、牢獄として使われるようになり、政治犯、死刑囚、ペスト患者、
ミラボー伯など、様々な背景を持つ人物がここに幽閉されることになったのです。
このイフ城を舞台とした小説で、アレクサンドル・デュマの『モンテ・クリスト伯』
というのがあります。
イフ島は、牢獄にはもったいないほどのきれいな島です。
透き通るほどのきれいな青い地中海の中に浮かび、マルセイユの姿を眺めながら、
静かで穏やかなこの島にいるのは、別世界のようです。
とても、きれいな島ですが、かつての事を想うと、牢獄であるこのお城は、
とても寂しい雰囲気もあります。
暗くて、狭いお城は、ひんやりと冷たいです。そして、不思議な抜け穴があります。
この抜け穴が、当時の面影を訪れた人々に、微妙に何か訴えているようです。
デュマも、この抜け穴を見て、小説を想い着いたそうです。

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イフ島
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イフ城
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