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France Alsace【Mulhouse】
2024 Noël
《pâtisserie》
【Jacques】ジャック
2024 Noël
絶品のアルザス菓子に出会う〜ミュルーズの老舗パティスリー
ミュルーズの街の中心、サン・テチエンヌ教会の前にあるパティスリー『Jacques(ジャック)』。サン・テチエンヌ教会の前のレユニオン広場では、この時期クリスマスマーケットが開催されており、非常に賑やかな人気のエリアです。その一角にある『Jacques』。ミュルーズの代表的なパティスリーで、「Relais Desserts(ルレ・デセール)」の会員です。ガラスで囲まれた白を基調とした綺麗なお店には、アルザスならではのアルザス菓子、フランス菓子とドイツ菓子。非常に素敵なモダンなお店ですが、歴史は深く、1934年に「Jacques Jaeger(ジャック・ジャガー) 」氏がミュルーズのアルトキルヒ通りに『Chez Jaeger』というパティスリーを設立されたことが始まりでした。その後、家族で受け継がれ、ブランド名を『Jacques』に変更し、このレユニオン広場のお店がOPENしたのは、1989年だそうです。家族で受け継がれた経営ですが、現在は、約40名の磨かれた専門的なスキルを持つスタッフと共に大家族のチームとなって構成されています。お店は、pâtisserieとCaféが、ミュルーズと、同じアルザスの“サン=ルイ”の街に全部で5店舗展開されています。
この『Jacques』で修行された日本人の有名パティシエも多くおられるようで、知る人ぞ知る・・・、菓子業界ではとても有名な存在です。
※【Relais Desserts(ルレ・デセール);フランスの権威ある洋菓子協会】
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『Jacques(ジャック)』のお店の前は、サン・テチエンヌ教会、レユニオン広場があり、ミュルーズの街の中心部。白い清楚な、とてもシンプルなお店は、外壁部分が可能な限りのガラス張りなので、外からもいろいろなお菓子たちが非常に良く見える美味しそうな光景です。店内は非常に明るく、とても魅力的な心惹かれる雰囲気、お菓子の香りが漂っています。アルザスの焼き菓子は、本当に他にはない美味しさ・・・。とても美味しいガトーや焼き菓子の宝庫です!
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店内には、大きなガトーのショーケース。その上には、アルザス菓子、フランス菓子、ドイツ菓子、それぞれの銘菓ともいわれるような有名なお菓子、そして、クリスマス用のお菓子も・・・。
色とりどりの“petit gâteau(プティガトー)”は、種類も豊富で、どれも小さめサイズ。甘さが非常に控えめに作られています。大体4.2〜4.6€なので、お手頃なコストです。 -
ドイツの有名なお菓子『Linzer Torte(リンツァー・トルテ)』。ドイツ・リンツ地方の伝統の銘菓で、フランスでは、『Tarte linzer(タルト・リンゼル)』。
お一人様用のサイズ、『TARTELETTE LINZER(タルトレット・リンゼル)』もあります。
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アルザス地方のクリスマスに食べる伝統の銘菓、アルザス語で、“ポワール(洋梨)のパン”を意味する『Berawecka(ベラヴェッカ)』。フランス菓子で有名な『Pain d'épices(パン・デピス)』もクリスマスらしく、星型や聖ニコラウスの可愛い人形型、ショコラをコーティングしたものなど。アンティークな雰囲気のオシャレな『Saint Nicolas(聖ニコラウス)』や『le Père Noël(サンタクロース)』の立体チョコ。・・・クリスマスを彩るお菓子は、たっぷり見られます。
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アルザス地方のクリスマスの伝統的な小さな焼き菓子『Bredele(ブレデル)』。クッキーが中心で、星型やハート、動物型などいろいろな形があり、スパイスを効かせたり、ナッツやチョコを、フルーツなどをあしらったものなど、種類も本当にたくさん。(60種類くらいは存在するようです。)バターと卵で作られるようですが、独特の食感で、一般的なフランスのサブレとは違った、甘さが非常に控えめの素朴な感じの一口サイズの焼き菓子が多く見られます。
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ドイツの有名なケーキ『Schwarzwälder Kirschtorte(シュヴァルツヴェルダー・キルシュトルテ)』がフランスのアルザス地方に渡り、『Forêt noire(フォレ・ノワール)』と呼ばれるガトー。“黒い森”という意味で、さくらんぼの乗ったキルシュが効いた有名なケーキです。
ドイツの南西部、フランスとの国境に「Schwarzwälder(シュヴァルツヴェルダー)」(黒い森)という地域があります。
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一般的には「Mont Blanc(モンブラン)」とよく言われるガトーですが、アルザス地方とローヌ地方では、『Torche aux marrons(トルシェ・オ・マロン)』。“栗の松明(たいまつ)”という意味です。“たいまつ”のように、搾り出されたクリームが上に乗っているのが特徴的。
(ちなみに、“Mont Blanc”は、“白い山”ですので、違いがよくわかります・・・。) -
“スコットランドのケーキ”という意味の『CAKE ÉCOSSAIS』。センター部分の生地は、アーモンドの食感と香りと味わいがいっぱいに込められた生地。そのまわりのショコラの生地は、ショコラの味わいや強さは、ほとんど感じない・・・。生地のふわふわ感は、想像では出来ないほど・・・、衝撃的。コーティングは、アーモンドショコラに、ヘーゼルナッツをダイス状に砕いたものと、アイシングシュガーを軽く振りかけられています。
見た目とはあまりにも違い、非常に軽やかで繊細なケーキ。バターの余韻のある香りと、アーモンドの美味しさが溢れる、忘れることの出来ない、とても美味しいお菓子です。 -
『COURONNE』とは、“王冠”という意味で、王冠型に焼いた、アルザス地方の伝統的な銘菓。たっぷりのヘーゼルナッツをしっかり焼いてローストペーストを作り、それを発酵生地にたっぷり合わせられたもの。中身のペースト、入れ方などは、お店により様々です。
Pâtisserieだけでなく、Boulangerie(パン屋)でも多く見られます。