France Alsace 2024 Noël 【Mulhouse】ミュルーズ


テキスタイルで華やかに飾られる
『Marché de Noël de Mulhouse』

フランスで「Noël」は、キリスト生誕を祝う宗教行事。家族が集まって一緒に過ごす、一年の中でも大切な、特別な日です。また、フランスは地方ごとのNoëlにそれぞれの伝統的な習慣がありますが、中でもアルザス地方のNoëlは、美しく盛大であると人気があり、この伝統の習慣をとても大切にされていることで知られ、特別感があります。
11月後半になると、フランスでは各地で「Marché de Noël(クリスマスマーケット)」が開催されますが、その様態は地方により様々で、大きく異なる習慣があります。中でも特別なアルザス地方のクリスマスマーケットは、その特色別に7つに分けられた“クリスマスの里(pays de Noël)”に散らばっているそうです。
アルザス第2の都市ミュルーズは、“Pays des Chants et des Étoffes(歌と織物の里)”とされ、18世紀から染織産業で発展を遂げ、繊維産業の産業都市ということから、11月下旬から始まるクリスマスマーケットは、ミュルーズ独自の華麗なテキスタイルを多用したオーナメントが町の至るところで飾られます。この町の伝統のテキスタイルを後世に伝えていくために、ミュルーズでは、30年以上も前から、毎年テーマを決め、そのテーマに沿った「布」が作られ、市庁舎の正面の壁やレユニオン広場のクリスマスマーケットの屋台、そして街のいたるところで、建物やツリーのオーナメントとして飾られています。
2024年のテーマは・・・、〜"800 ans d'histoires(800年の物語)"〜。
また、「歌の里」ともされているため、合唱、合奏、楽器演奏、クリスマス前の待降節に行われるコンサートなどの多くの催しがあり、アルザス流の特別なクリスマスとして楽しまれています。

色鮮やか・・・、そして、テキスタイルで華やかに飾られるミュルーズのクリスマスです。


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