France
Pays de la Loire
2019 『Pays de la Loire』


フランス西部、大西洋に面する地域圏を、「ペイ・ド・ラ・ロワール(Pays de la Loire)地域圏」といいます。 のどかな風景が印象的で、450kmもの沿岸があり、砂浜、有名な海水浴場、断崖、磯が続いています。

「ペイ・ド・ラ・ロワール」の名称は、この地域圏を流れ、大西洋に注ぐロワール川に由来しています。

「ナント」はかつてブルターニュ公国の首都でした。しかし、現在、ブルターニュ州が二つの地域圏に分けられた理由のひとつに、「ナント」と首府「レンヌ」の競い合いを避けることがありました。「ナント」は16世紀からブルターニュ州の首都であり、一方、1560年から1789年の間、主要な行政府は、「レンヌ」におかれていたのです。こういった、つじつまの合わない体制から、1941年にフランスの地域圏が作られた際には、「レンヌ」に首府が置かれ、ナントは隣の地域圏におかれることとなったそうです。ナントの為に作られた地域圏は「ペイ・ド・ラ・ロワール;Pays-de-la-Loire (ロワール川の地)」と名付けられました。「ペイ・ド・ラ・ロワール地域圏」はブルターニュ地方と、アンジューやメーヌなど伝統的な県を合わせて作られました。


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