【天文時計】
『天文時計』は、旧市庁舎塔の下の南側にあります。上下に二つの文字盤が並んでおり、それぞれが作られた当時の宇宙観(天動説)に基づいた天体の動きと、時間を表しています。
上は、地球を中心に回る、太陽と月、その他の天体の動きを示し、“年月日”と“時間”を示しながら1年かけて1周するもので、「プラネタリウム」と呼ばれているそうです。下は、黄道12宮と農村における四季の作業を描いた暦で、1日に1メモリ動き、「カレンダリウム」と呼ばれているそうです。プラネタリウムの両脇にある人形は、虚栄心、貧欲、死神、異教徒の侵略という4つの恐れ、カレンダリウムの両脇の人形は、歴史記録者、天使、天文学者、哲学者を表しているそうです。これら2つの円盤上には、天使の像が置かれています。
9時から23時の毎時ちょうどになると、“仕掛け”が動き出します。天使の両脇にある窓が開き、死神が鳴らす鐘の音とともにキリストの12使徒が窓の中にゆっくり現れ、消えていきます。最後に、時計の一番上に現れる鶏が鳴いて終わりとなります。
この神秘的な“仕掛け”の動きは、あっという間に終わってしまいますが、この動きを見ようと、毎時ちょうどの少し前になると、時計の下には、たくさんの人が集まります。
現在は、1948年に取り付けられた電動装置により、作動しているようです。
『旧市街橋塔』と、“仕掛け”を見ようと集まる人々
▲クリックで拡大します。▲ |
天使と、両脇の窓と“仕掛け”と、締めくくりの“鶏”
▲クリックで拡大します。▲ |
|