シントラの街の中心部にある王宮は、ムーア人が残した建物を礎とし、14世紀初頭、ジョアン1世が大増改築工事を行い王宮の基礎を築いた、かつての〝王家の夏の離宮〟。その後も、歴代の王が栄華と美意識を誇示するために、趣向を凝らして増改築を繰り返しました。その結果、多様な建築様式が 渾然一体となった、ポルトガルの栄華を反映する複合建築が完成しました。