France Alsace【Strasbourg】 2019 Noël 《chocolaterie》
【Weiss】ヴェイス


カカオ豆の選別から、こだわりのショコラを作る『Weiss』

『Weiss』(ヴェイス)は、1882年にリヨンの南西にある、オーヴェルニュ=ローヌ=アルプ地方、ロワール県の“Saint-Étienne(サンテティエンヌ)”という街で創業した、ショコラティエです。アルザス出身の“Eugène Weiss(ユジェーヌ・ヴェイス)”氏が、小さなショコラの工場をオープンしたことから、始まりとなりました。
当時、チョコレートで不可能だった、産地の異なるフレーバーのカカオ豆をブレンドすることを、世界で初めて発明されました。その後、1907年に、有名な“ナポリタン”のヴェイスショコラを製造する工場を造り、現在では、世界規模のチョコレート製造メーカーです。
ヴェイスでは、カカオ豆の選別から焙煎・粉砕・精練などの行程を経て、チョコレートを作るところから、自社で行っています。材料のカカオ豆(最高級品種"クリオロ")は、味と香りのバランスを考え、最低3つの産地の豆をブレンド。昔ながらのガスの機械を使い、厳選に厳選を重ねたカカオ豆を焦がすことなく焙煎されています。また、純粋なカカオバターを使用すること、植物油脂、着色料、防腐剤等は、一切使用しない。このような、こだわりのあるチョコレートの製造、伝統は、現在でも受け継がれ、カカオの香り高く味の余韻が長い、最高のチョコレートを作り続けています。
グルメの街リヨンやパリの最高級のショコラトリーや、パティシエ、ショコラティエの多くが、このヴェイス社の原料を使っているそうです。
現在、フランスに5店舗あり、2017年には、ヒルトン東京にもオープンしたそうです。また、2016年10月には、チョコレートの歴史や作り方を知り、味わうことのできる体験型施設『Les Atelier Weiss(レ・アトリエ・ヴェイス)』を、サンテティエンヌの本社敷地内にオープンしたそうです。


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