Suéde Stockholm 編


【Suéde】ストックホルム

 スウェーデンは、北欧最大の国で、その首都「ストックホルム」は、スカンジナビア半島で最大の人口を持つ街、北欧で最も洗練された街とされています。実際、ストックホルムの街を歩いてみても感じますが、非常に歴史のある街で、1252年に城壁を築いたことがきっかけで街が出来たのですが、それ以来、自然災害も、他国からの侵略も一切無く、非常に平穏な、希少な街です。『ガムラ・スタン』と呼ばれる旧市街のレトロな雰囲気と、最新のショップやレストランなどが混在する、北欧の先進都市です。
 ストックホルムは、市の13%の部分を水が占めており、街自体は14の島から成っているため、都市の中心部から至る所に水部が入り組む美しい街であると、「北欧の水の都」「北欧のヴェニス」と呼ばれています。また、ノーベル賞の授賞式が行われる、世界的に有名な都市でもあります。

 ストックホルムの習慣に、『フィーカの習慣』と言われるのがあります。「Fika(フィーカ)」とは、スウェーデンの伝統的なコーヒーブレイクのことです。北欧の人々は、非常にコーヒーが好きで、スウェーデンでも、“フィーカの時間が来たら、ちょっと休憩…”、これで、街が動いているようなところがあります。フィーカは、通常、午前と午後の2回行われることが多く、コーヒーや紅茶など、好の飲み物を片手に、ビスケットやチョコレートなどのスイーツを横に添えながら、ゆっくり仲間と過ごします。この時間になると、銀行の窓口までもが休止してしまうそうです。このフィーカの時間を楽しむためのスイーツ、焼き菓子やペストリーと呼ばれる甘いパン、チョコレートなどは、この国の人々にとっても大きな存在で、特にスウェーデンの焼き菓子は「カコール」と呼ばれ、何千もの種類があり、家庭によってそれぞれのレシピを持つぐらいのこだわりぶりだそうです。

 また、デザインのセンスや可愛さに機能性も兼ねた面で人気の、“北欧デザイン”でもよく知られるストックホルムですが、街にはこういったショップが点在し、街中、デザインやアートを感じる部分に多く出会います。特に、ストックホルムの地下鉄は、全長約110km、市内の約90の駅はすべて異なるテーマでデザインされています。石灰石の岩盤を掘って造られたブルーラインは、壁のペイントや立体的な作品がはめ込まれた大胆なアートが非常に特徴的で、ホームに飾られたオブジェやネオンなど、約130名のアーティストによる、個性あふれるアートが楽しめます。地下鉄がひとつのギャラリーになっています。これを目的に、ストックホルムを訪れる旅行客も多いようです。

ストックホルムは「水の都=北欧のヴェニス」と呼ばれています。
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地下鉄の駅で見たアートの一部
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